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Windows 10、使用上の注意

最終更新:2016年4月27日

Windows 10が出て8か月以上が経過し、大規模アップデートもバージョン「1511」(通称「TH2」)に続いて「Annivesary Update」の配信が始まっています。

mekiku.comでも、実製品で確認作業などを行っています。遅ればせながら、TH2(2015年11月)時点でのWindows 10について書いておきたいと思います。

■mekikuの動作について

もちろん、mekikuはWindows 10上でも動作します。

まずは、初期状態でのmekikuを示します。

画像 mekiku-init-Win10.png


2015年7月末のWindows 10上の状態です。当初のWindows 10は、選択中のウインドウの見た目が他のウインドウとほとんど変わらず、mekikuのようなウインドウの多いアプリケーションは非常に使いづらい状態でした。

次に、TH2(2015年11月アップグレード版)。タイトルバーには濃い青色を設定しました。

画像 mekiku-init-Win10TH2.png


TH2でも、従来のWindowsとの微妙な違いが感じられると思います。

(1)ウインドウのタイトルバーの字が読みづらい
(2)ウインドウ間に、妙な間があいている

(1)は、Windows 10の標準的な字体(UIフォント)の変更が原因です。

(2)は、間抜けな印象を受ける人もいると思いますが、実は「仕様」です。この透明部分は、実はウインドウの枠です。マウスカーソルを透明な「間」に移動するとわかります。

マイクロソフトの人の考えを勝手に推測してみました。

「Windows 10では全部マルチウインドウだから、タッチ操作でウインドウが操作できないと」
 ↓
「ウインドウ枠をもっと太くして、指で操作できるようにしよう」
 ↓
「でも枠が太くて目立ちすぎる」
 ↓
「よし、ウインドウ枠を透明にしよう。そうすれば気にならないだろう」

あくまで推測ですが……。

なお、この透明な枠のために、mekikuを使う上では、注意が必要です。「F1」キーでウインドウ枠を消す時、表示範囲は「ウインドウ枠があった領域」まで広がります。つまり、Windows 10では「透明な枠」の領域まで広がります。

画像 mekiku-display-mode.png


広がる範囲の感覚が、Windows 8.1以前までと大きく違うので、ご注意ください。

■スタートメニューなどでの「スクロールバーが勝手に消える」問題

Windows 10で大半のレビューがスタートメニューについて書いています。「Windows 8/8.1では消されたスタートメニューが戻ってきた」と。

ただ、このスタートメニューは、Windows 7以前とは違う部分があります。それは「マウスカーソルを止めると、スクロールバーが消えてしまう」ことです。

画像 startmenu-1a.png


スタートメニューを開いた直後。右側の領域、アイコンが入りきらないのでスクロールバーが出ています。

画像 startmenu-1b.png


マウスカーソルを動かさないでいると、数秒後にスクロールバーが消えてしまいます。

画像 startmenu-2a.png


スタートメニュー内の「すべてのアプリ」を開いた直後。左側の「すべてのアプリ」領域にはスクロールバーが出ています。

画像 startmenu-2b.png


こちらも、マウスカーソルを止めていると、数秒でスクロールバーが消えます。

実は、スタートメニューに限らず、「設定」(コントロールパネルにとって代わろうとしているもの)も同様です。

「あるはずのものが勝手に消える」のは不要な注意力を必要とするので、「道具」には似合わないと感じます。「スクロールバーが消えていたせいで思ったのと操作結果が違う」のはストレスです。

■USBメモリを外す時は要注意

地味な変更点なのですが、USBメモリを外す操作が見づらくなってしまいました。

画像 tasktray.png


上記の画像はWindows 10のタスクトレイですが、左から3つめがUSBデバイスのアイコン。しかし、外す操作をしても、結果が表示されません。特にUSBデバイスが他にも接続されていると、アイコンも消えないため識別困難です。

(2016-04-27追記:結果が出るPCもあるとのことです)

エクスプローラ(ファイルを見るウインドウ)の「PC」を選び、当該USBメモリのアイコンが消えていることを確認すると確実です。

画像 removable-exists.png


USBメモリを抜くと、「D:」ドライブが消えます。

画像 removable-disappear.png


■OSレベルへの広告の導入

既に各所で言われている通り、スタートメニューに広告(「おすすめアプリ」)が出てくるようになりました。

画像 startmenu-ad.png


さらに、実際に出た例は少ないようですが、海外ではロックスクリーン(起動時やスリープからの復帰時に出る画面)にも広告が出た例が観測されています。

Windows 10ミニTips (61) Windowsスポットライトのロック画面に現れる(らしい)広告を無効にする
http://news.mynavi.jp/column/win10tips/061/

上記にもあるように、これらの広告は非表示にする設定そのものはありますが、初期状態では表示です。また、非表示にする方法があると思いもしない人は、永遠に表示したままとなるでしょう。

広告が主な収入源であるgoogleのandroidですらOSそのものに広告が入ったりはしませんが、Windows10は広告がOS自体に組み込まれましたから、今後広告がさらに広がる可能性は十分あるでしょう。

■大型アップデートの強制

Windows 10は、既に2015年11月(デビュー4か月)の時点で大型アップデート「TH2」が公開されています。また2016年夏には「Anniversary Update」と呼ばれる次の大型アップデートが一般利用者にも適用される予定です。

TH2では、使用中のウインドウのタイトルバーに色がつくなど、実用的にも有用な変更もありました。また、純粋な娯楽の場合、確かに変化は楽しいという側面はあります。しかし、仕事などの「道具」では、変化は手間という側面が強まります。また、情報機器が苦手だけど必要だから使っている層の人々にとっては、変化は混乱の元となりがちです。

仕様変更を取り入れないバージョンもあるのですが、あいにく大企業向けのもので、一般の人には入手も維持も困難です。

■おわりに

今回のポイントは「実は依然としてタブレット向け」「広告つき」「毎年仕様変更」。つまりWindows 10のターゲットは「娯楽用にタブレットを使う一般消費者」と言えるように思います。

仕事向けの堅実なPCというのは、そこまで無理なものなのでしょうか……。


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