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映画館での字幕:アイデア

最終更新:2016年9月20日

前の2件で、映画館での字幕の現状について、ある程度おさえることができたのではないかと思います。

映画館での字幕:現状(1)
http://mekiku.com/view.php?a=35

映画館での字幕:現状(2)
http://mekiku.com/view.php?a=36

しかし、焦点調節や端末数など、異なった要求を同時に満たすのは簡単ではありません。

ここで、ひとつ仮説に基づくお話を書いておきたいと思います。ただし、あくまで「思い付き」です。本当に実現可能なのかは分かりません。

ある種の物質は、光の波長を(電気を使わずに)変換することができます。

光の色を変換するプラスチックの新メカニズムを発見 -紫外光の可視光への変換等、広範な産業分野への応用が期待- — 京都大学
http://www.kyoto-u.ac.jp/static/ja/news_data/h/h1/news6/2013/130826_1.htm

もし「可視光線はそのまま通し、赤外光は可視光線に変換する」物質が作れれば、その物質で作ったメガネを通すことで、赤外光を「見る」ことができるはず。

YAGLASS-T -ナノ結晶含有ガラス-|株式会社住田光学ガラス
http://www.sumita-opt.co.jp/ja/products/optical/yaglass.html

この「YAGLASS-T」は「近赤外光を可視光に変換」「透明度が高い」とあるので、既に開発済みかもしれません。赤外光で字幕を投映し、こういったガラスを通して見たら、必要な人は字幕が見えるのではないでしょうか。焦点をあわせる位置がスクリーン位置でいけるなら、非常に見やすいものと思います。

画像 captioned_image.png


「赤外光で投映するプロジェクタ」があれば、それで字幕を投映できます。将来的に、映像用プロジェクタに赤外光の投映機能が加われば、追加ハードなしで済むでしょう。

画像 captioned_theater.png


京大の発表のように、波長変換する対象を調節できるなら、異なる波長の赤外光を使うことで、字幕の言語を選べる可能性すら、あるかもしれません(言語数が多くなると無理になるだろうと思いますが)。

画像 caption_multilang.png


もし、この方法が(ただの思い付きで終わらず)実現できれば、かなりいい線までいくのではないかと思います。

・字幕の有無は利用者が選べる
・常時字幕を投映しても問題がない
・(もし焦点がスクリーンで合うなら)焦点調整が不要
・字幕映像は(赤外光で)スクリーン上に投映するので、席を選ばないし、利用者の表示調整も不要
・メガネ(やフィルタ)は可動部がないため、軽量かつ安価にできる可能性あり
・映写室にはこのフィルタを貼っておけば、字幕投映のチェックも容易

どういう方法をとるにせよ、より多くの人にとって普通に楽しめるという実例が増えればと思います。


▶(次記事)映画館での字幕:現状(2)

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