Windows 10強制アップグレードの回避手順2(2015年10月中盤時点)

作成:2015年10月15日  最終更新:2015年10月15日

「勝手にWindows 10にアップグレードされる」件への応急処置を先ほど書きました。

Windows 10強制アップグレードの回避手順(2015年10月定例Windows Update) - mekiku.com
http://mekiku.com/view.php?a=27

ただ、この方法は毎回必ず行う必要があります。これが出てくる大本は、以前に入ってきたWindows Update項目にあるようです。パソコンメーカーからも、Windows 10の案内を消す方法が出されているほどです。

121ware.com > サービス&サポート > Q&A > Q&A番号 017753
https://121ware.com/qasearch/1007/app/servlet/relatedqa?QID=017753

上記の例はNECのものですが、他のメーカーからも同様の内容が出ています。要するに、Windows Updateで入ってきた「Windows 10にアップグレード」の広告プログラムが原因というわけです。

さらに、この項目は何度もリリースされ直しています。

Windows 10への無料アップグレード通知を表示する更新プログラムなどが再リリースされる | スラド IT
http://it.srad.jp/story/15/10/11/0635211/

また、Windows 10の「秘密裡なデータ送信」が、Windows 7やWindows 8/8.1にも導入されています。

Microsoft、Windows 7/8.1でもユーザーからのデータ収集を強化? | スラド YRO
http://yro.srad.jp/story/15/09/03/189214/

問題を防ぐ方法

これらを防ぐには、大きく分けて「予防」と「対策」の2つがあります。

ここでは、まず対策、次に予防について説明します。というのも、対策しても予防しなければ再び入ってくるので、この順序になるのです。

問題となっているWindows Updateの項目

問題となっているのは、次の項目です。

これらはセキュリティ対策用ではなく、単にWindows 10のためのものなので、アップグレードする予定がない人にとっては不要です。また、これらの項目の一部(特にデータ送信関連)があることで、Windowsの動作が不安定になる例もあるようです。このため、これらの項目を削除することには意味があります。

「対策」の手順

手順は、冒頭近くで紹介した「121ware.com」(NECのサポートサイト)の説明にある通りで、「KB……」の番号を変えて繰り返せばOKです。

【再掲】121ware.com > サービス&サポート > Q&A > Q&A番号 017753
https://121ware.com/qasearch/1007/app/servlet/relatedqa?QID=017753

なお、インストールされた更新プログラムの表示と検索には、かなりの時間がかかります。また、一覧表示が不完全だと、検索に失敗(実際にはインストールされているのに「ない」と表示される)する場合があります。

そこで、更新プログラムの削除だけを自動化する方法があります。それは、コマンドプロンプトなどで使える「wusa」コマンドの利用です。具体的には、次の部分を丸ごとコピーして、バッチファイル(拡張子が「.bat」なファイル)として保存、実行するだけです。ちなみに、それなりに時間がかかります。おそらく数分程度ですが。

wusa /uninstall /norestart /quiet /kb:3035583
wusa /uninstall /norestart /quiet /kb:3022345
wusa /uninstall /norestart /quiet /kb:3068708
wusa /uninstall /norestart /quiet /kb:3080149
wusa /uninstall /norestart /quiet /kb:3075249
wusa /uninstall /norestart /quiet /kb:2952664
wusa /uninstall /norestart /quiet /kb:2977759
wusa /uninstall /norestart /quiet /kb:2976978

「予防」の手順

実行が完了したら、パソコンを再起動して、先ほどの「121ware.com」の手順8以降を実施します。ただし、手順13で「更新プログラムの非表示」にする項目は、ここで書いている8個なので注意が必要です(ちなみに、8個出ることはありません。出たものは全て非表示にすればOKです)。

「やっぱりWindows 10にしたい」場合

先ほどの「121ware.com」の「補足」を見てください。なお、ここで示した対策や予防を行った場合、「非表示の更新プログラム」がかなり増えるはずなので、それらもチェックする必要があります。

注意点

既に示したように、今回示している項目を再リリースする場合があります。Windows Update関連の情報にアンテナを張り、再リリースの際には、上記の処理を行う必要があります。

まとめ

マイクロソフトは、とにかく現存するパソコンを最大限Windows 10にしようと必死です。これには相応の狙いがあると思いますが、それを受け入れられない場合は、ユーザー側もそれなりに対策が必要ということでしょう。

なお、mekikuはWindows 10上でも動作します。


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